僕はバスケ部に入った。
中学でもバドミントンをする
選択もあったが、
キライなやつと一緒に
活動するのはイヤだったし
本当はバレーがやりたかったけど
男子バレー部がなかったので
バスケをやることにした。
野球をやる選択はなかった。
中学になると
途端に先輩後輩の関係ができて
1学年違えば先輩風を吹かせて
威張り散らす2年生もいた。
1年生から見た3年生は
もはや神である。
パス、ドリブル、シュート
どのプレイも
かっこよく見える。
単純にカッコいい。
僕がバスケに求めていたもの。
「カッコよっさ」
である。
「先生、バスケが・・・したいです・・・」
とは言わなかったな。
中学1年の段階では
中腰姿勢で
上級生の練習を見ながら
球拾いである。
中腰も段々と疲れてくると
集中力が切れ始めて
誰かがおしゃべりしたり
ふざけ始めたり
所詮はまだ子供である。
ジッとしていられないのだ。
そして、足元は
バッシュではなく
体育館シューズである。
入部したてでバッシュなんて
10年早いわ!ってわけだ。
だって、やることは
玉拾いだもの。
体育館シューズで充分ってわけだ。
でも、中腰しながら
上級生たちが履いている
バッシュをジッと見ながら
どんなバッシュを履こうか・・・
と考えたりしてた。
バスケに求めていたのは
カッコよさだから
早くバッシュを履きたかった。
部活にも慣れてきて
そろそろボールを使った練習が
始まる。
まずはひたすらパスの練習だ。
しかも外で。
使うのは
使い込んで古くなったボールだ。
地面がアスファルトなので
ドリブルしたらボールが傷むので
四角パスといって
4隅に分かれて
時計回りまたは、反時計回りに
進みながらパスを繰り返す。
パスの基本は
相手の胸元へボールを渡すんだけど
なかなか上手くできなくて・・・
基礎練習は単純で
ツマラナイことが多いので
すぐに集中力が切れて
グダグダになる。
なんだかな・・・
ちゃんと練習したいんだけど
なかなかまとまらない・・・
プレイひとつひとつが大事なんだけど
いかんせん
集中力が続かないし、チームがまとまらない。
バスケに
「カッコよさ」
を求めていたけど
ちゃんと練習してこそナンボである。
練習の意味をちゃんと理解して
できるようになるまで
ひたすら繰り返す。
できるようになったら
今度は、精度を上げていくのである。
正確性だ。
プロ選手のプレイを見ていると
すごく当たり前のように
プレイしているように見えるが
それはプレイの精度が高いからである。
つまり
動きにムダがなく
シンプルなことである。
言うは易し、行うは難しである。
・地味な練習の積み重ね
・実践経験を積む
・バスケ(プレイ)を楽しむ
この3つは超重要だ。
バスケを楽しむというのが
バスケのプレイそのものが
好きというのが前提になるが
1年生の段階でバスケを楽しむという
感覚はまだなかったのである。
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